大応寺からのお話

2015年8月の教え

お盆の時期はご先祖さまのために様々なことを行います。
迎え火をしたり、精霊棚を作ったり・・・
「ちゃんとお迎えしたんだから、ご先祖さまも私たちに何かしてください」
と見返りを求める人はいないでしょう。
ただ、ご先祖さまに心地よく過ごしてもらいたい、という気持ちで行うことが
真の先祖思いである。
見返りを求めず相手を思って行動することを布施といいます。
お盆は自然と布施ができるようにしっかりとご先祖さまをお迎えしたい
ものです。

2015年7月の教え

わが身に徳を積む

若い者は、毎日よく勤め励むがよい。
徳を積めば、天から恵みのあることは目に見えている。

朝早くから起きて、まめまめしく働く。
身体を動かし行動することは、人間の生活にとって大変重要である。

2015年6月の教え

雨過ぎて竹風清し

雨が降り、竹林にそよぐ風が清々しい。
心の中で何となく渦巻いていたものが消えて行き、目の前がすっきりと開けた気持ちです。
竹林を抜け出すと、草も木も苔も、みな活き活きと見えました。
雨を嫌だと否定的に思わず、雨を楽しむために出かけてみるのも面白いと思いのです。

2015年5月の教え

不平不満で百まで生きるより努力し学ぶ

一日の命が尊い

2015年4月の教え

焦らずゆっくりと

「且暖暖 しゃかんかん」という禅語。これは「まあ焦らずゆっくりやりなさい」という意味です。

一生懸命に日々を生きることは素晴らしい事です。
しかし頑張りすぎては体と心がまいってしまします。
何かと忙しい四月だからこそ、これは焦らずゆっくりした気持ちを大切にしたいものです。

2015年3月の教え

無常

季節の移りかわりは実に「無常」を感じさせてくれます。

いつまでも続く冬はなく、寒い寒いといっても毎年必ず春がやってきます。

「三寒四温」という言葉もあるとおり、このお彼岸のころから、だんだんと春に向けて本格的に空気が暖かくなってきます。

もうすぐ春です。目の前に広がる光景を眺め、「無常」をしみじみと味わってみましょう。

2015年2月の教え

今日の自分を受け入れる「平常心是道」という禅の言葉があります。
これは無理に平常心になることが良いという意味ではありません。
緊張して当たり前の時に無理に心を変えようとするのは不自然でしょう。

緊張してきたらと思ったら今日の自分を受け入れる「落ち着かなければ」
と思うのではなく今日の自分を受け入れる「今、自分は緊張しているな」
と客観的に感じてみましょう。
結果、心から余計な力が抜けて段々と落ち着いてきます。

春はもうすぐそこまで来ています。頑張れ、受験生。

2015年1月の教え

道を得ることは、正しく身を以て「正法眼蔵、随聞記」

正伝の仏法では、体と心が両方共に道を得るのである。
心で仏法を考えている間は、どんなに長い時間をかけても、道を得ることはできない。
心を捨て、できあいの知識や理解を捨て切ったときに、仏道を得ることができる。

2014年12月の教え

禅とは行動する

情報化社会で常に選択を迫られる現代。
禅は迷ったり考えたりするよりも、行動した時点で、ご縁が生まれることが起きる。
横目もふらず、隣の芝生なども気にしません。
禅に「脚下照顧」という言葉があります。
これは、「足元の履物をそろえる」から転じて「目の前ことを必死ななってやる」という教えです。
禅では、結果ではなく、困難に立ち向かう行動こそが、成長の糧になると考えます。

2014年11月の教え

怒った人びとに対して怒らない

「怒った人に対して怒り返す人は、悪をなすことになるのである。怒った人びとに対して怒らないならば、勝ち難き戦いにも勝つことになるであろう」
となっています。
怒りは仏陀の説かれた三毒の一つである「瞋恚 しんに」も、心の状態を言うようです。
「一回怒ると寿命が一日縮まる、一回笑うと寿命が一日延びる」と言いますが、
怒ることは身体にとってもよくないようです。

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